エンゼルランプ





「ルカ、どうした。」


その声にハッと意識を取り戻すと勢いよく病室を飛び出した。


俺の知らないところで、なんて顔してるの?


早く、早く、抱き締めたい。
どんなに闇に染まっててもいい。
あのヘーゼル色の瞳に俺を映してくれればなんだっていい。


彼女への溢れ出す愛欲と心のざわめきを感じながら、急いで中庭に向かった。


でも彼女の姿はもうなくて、さっき彼女と一緒にしゃがみ込んでいたあの女がいた。

その女の瞳を見て、思わず顔を歪めた。

虚ろな瞳はどす黒く濁っていて、汚すぎる。

やっぱり彼女とは全然違う。