エンゼルランプ




まだ日が明るい中、今朝言われた通りにいつもよりも早く店を片付けて閉店作業を完了すると、ロバートさんに一声掛けて店裏に篭った。





渡された顧客リストを確認しながら、常連のお客様のオーダーをどんな風に仕上げていこうかイメージしていると店のベルが鳴り人の声が聞こえてきた。




何を喋っているかまでは分からないが、2人の男性の声だ。例のお客様だろう。




"……はっはっは〜〜!!"



ロバートさんの豪快な笑い声がこちらまで響いてきて思わず頬が緩む。





良かった…急な新規のお客様で少し心配していたけれど、ロバートさんが楽しそうにしている笑い声を聞いて胸を撫で下ろした。