お嬢を見据えていれば、自分から生意気に言ってきた癖に目を大きく見開いて口をあんぐりと開けていた。
「…本当、変わったわね…ルカがそんなに素直に聞いてくるなんて、信じらんない…」
「…早くしてもらえます?」
俺だってお嬢に教えてもらうなんて不本意だけど、彼女を独り占めされているようでそんなの黙ってらんない。
俺の苛々した様子が伝わったのか、お嬢は慌てて我に帰ると楽しそうに口にした。
「ちゃんと気持ち伝えられましたって。あの子、普段何思ってんのかよく分かんないけど、いつもより嬉しそうに聞こえたわね」
そうニヤニヤしているお嬢の言葉に、彼女が気持ちを伝えてくれた時の姿を思い浮かべた。
カメラを回しておけば良かったと今でも後悔している。
潤んだヘーゼルの瞳、可愛い頬を赤らめて、あのぷっくりとした桃色の官能的な唇から俺のことが好きだと発せられたんだ。
「(…やばい、レイちゃんに会いたい。)」



