昨日、あんなに幸せな気持ちになれたのに。
たった今、あんなに愛を感じていたのに。
変わりたいと、強く願ったのに。
「レイさんね!初めまして、美和子です。」
いつもと同じように心が闇に染まっていくのを感じて、やっぱり逃げられないのかと自嘲しながら。
少女のようにあどけなく笑う彼女に、酷く冷めた視線を送った。
「今ね、四葉のクローバーを探していたのっ!」
そう言って、血管が浮き出た皺のある手を一生懸命に芝生に這わせている。
その子供のような話し方も、仕草も全部がおかしくて。
「クローバー?」
嘲笑うように聞き返した私の心は、すっかり闇に呑まれていた。



