彼と一緒にいると闇に堕ちる暇もない。
無意識に過去の記憶に引きずられそうになっても、いとも簡単に甘い世界に連れていってくれる。
当たり前のように彼の未来に私がいて、お祝いしてくれる気満々の彼の言葉に、目頭が熱くなるのを感じながらついクスッと笑みが零れた。
「…ルカさん、早すぎますよ?」
胸がじんじんとして視界が滲む中、自然と口元が緩む。
こんなに幸せな気持ちは初めてで、ぽっかりと空いた穴が埋まっていくような感覚だった。
「っ」
途端、ふわっと体が浮いて彼の膝の上に横向きに着地した。
「(吃驚したっ…顔が近くて息がしづらい…)」
突拍子もない彼の行動にただただ吃驚して、瞬きの回数が増えた。
ずっと見えなかったブラウンの瞳が甘く揺れている。
「今のレイちゃんの表情見たい。お願い、もう一回」
「えっと、」
そんな真面目にじっと凝視されても…
あまりにも真剣に熱い視線を送ってくれるけど、難題なことをお願いされて狼狽えた。



