「、」
突然のことで、頭が追いつかなかった。
ふわっと、優しい石鹸の香りが近づいたと思った瞬間、強引に押し付けられる熱い唇。
腰を抱き寄せられ、もう片方の彼の手が後頭部に添えられている。
そう気づいたときには、はむように唇を貪られ脳が痺れていた。
「ふっ…んっ…」
逃げなきゃいけないのに、優しく固定された彼の手に抵抗することもできなくて、身体の芯がじんわりと蕩けていく。
「…ルカさ…んっ!…っ」
息苦しさと、彼の熱い吐息に耐えられなくて、酸素を求めながら無意識に彼の名前が零れた瞬間。
緩んだ口元から、生暖かい感触が侵入してきて、味わうように舌に絡みついた。
甘くて、苦しくて、痺れる。
どちらともなく熱い吐息が交わる中、押し殺しても漏れてしまう声と、淫らな水音が耳に響いて、
羞恥心に駆られ、全身の血が沸騰する。
口内を何度もなぞられ、舐め取られ、逃げようとすると吸い付くしてくる。
何かが溢れ出したような妖艶な彼は、全然止まってくれなくて。寧ろどんどんと深くなる行為に貪り食べられている感覚に陥った。



