「全然そんなのいーよ。…もう、どんだけ俺の心を掻き乱すの?」
「えっと…」
そう、少し不貞腐れたように言った彼の予想外の反応に思わず固まった。
戸惑って言葉が出てこない私は、ただ、真っ直ぐで綺麗なブラウンの瞳を見つめた。
そんな私に彼は優しく、甘く、見つめ返してくれて。
そして、いつだって私の予想もつかない遥か斜め上の、極上の優しさと甘さをくれる。
「過去なんてどうでもいい。どんな過去でも、レイちゃんに出会えなきゃ意味がない。レイちゃんに出会えたんだから、もう他はなんだっていいよ」
そう、さも当たり前だというように。
さらっと甘く囁いて、目を細めて綺麗に微笑んだ。



