そんな雰囲気の中、タイミングを逃す前にちゃんと言わなくちゃと、小さく息を吐いた。
私は彼に、どうしても謝らなければならない。
大切な誕生日を壊してしまうかもしれないと不安に駆られながらも、俯いていて顔が見えない彼に頭を下げた。
「私、ルカさんの過去のこと、あやめさんから少し聞いてしまったんです…勝手に、ごめんなさい…」
本人がいないところで勝手に聞いてしまったことが、ずっと引っかかっていた。
誰だって過去のことを勝手に知られたら、嫌なはずだ。
……だって、私がそうだから。
もしかしたら私に聞かれたくないこともたくさんあるはずなのに。
彼に次会ったらちゃんと謝らなくちゃと、ずっと思っていた。



