「ねぇ、レイちゃん。ちなみにこれってどうやって買いに行ったの?ここまでどうやってきたの?」
彼女自身が買いに行ってくれたんだろうけど、
このブランド店は街中にあるわけで。
「…えっと、あの、愛子さんに車で連れて行っていただきました。此方にもその車で…」
矢継ぎ早に問いかける俺に、戸惑いながらもちゃんと答えてくれる。
でも、どす黒く染まった心が抑えられない。
「レイちゃん、街歩いた?」
「…?いえ、お店のすぐ目の前で降ろしていただいたので、街は歩きませんでしたけど…すみません、突然お邪魔してしまって…」
「そっか。それならいいんだ。レイちゃんが来てくれて凄く嬉しいんだから、謝らないで?」
彼女の頭をゆっくり撫でながら、柔らかく微笑んだ。



