もう十分綺麗すぎるのに、なんでそんなお洒落して、なんで俺の誕生日にわざわざ家に来てくれて、なんでそんな綺麗に微笑んで嬉しい言葉をくれるのか。
俺の心を揺さぶるたくさんの疑問が浮かぶものの、動揺しすぎて心臓が早く動くどころか最早止まりかけている。
そんな俺の心情が分かっているのかいないのか。
彼女は綺麗にラッピングされた箱をそっと差し出してきた。
「日傘のお礼も兼ねて、心ばかりですがプレゼントです。本当に、お誕生日おめでとうございます」
「、」
ほんと、なんで、こんなに夢みたいなことが起こってるんだろう。
俺の心臓まで壊そうとしている彼女は、自分のことのように嬉しそうに微笑んでいて。
もう、この子は天使なんだと、馬鹿みたいな確信をもった。
誕生日なんて今までどうでも良かったのに。
生まれてきて良かったと、彼女と出会えて本当に良かったと、泣きたくなる。
伏し目がちに、恥ずかしそうに差し出す彼女の綺麗な手は微かに震えていて、愛しくて愛しくて仕方がない。
その手を引っ張って抱き寄せたいのを必死に堪えて、プレゼントを受け取った。



