やっと、正気を取り戻してから見る隣の彼女は。
ふわふわの栗色の髪の毛を綺麗にセットして、いつも隠れていた可愛い小さな耳と、滑らかで吸い付きたくなるような真っ白な首筋が露わになっていて。
見た瞬間、身体の奥が疼いて慌てて視線を逸らした。
初めて見る化粧をした顔はいつにも増して目鼻立ちがはっきりとして、華やかで、ひとつの芸術品のようで。
白いワンピースから惜しげもなく露出された無防備な美脚と二の腕に目線をやれば、また意識がぶっ飛びそうになる。
こんなに綺麗な人がこの世に実在するなんて信じられない。
“「ルカさん、お誕生日おめでとうございます」”
ずっと脳内に響く耳を撫でる綺麗な声と、麗しい笑顔。
こんなにも愛しい人から、自分でも忘れていた誕生日を祝ってもらえるなんてそんなの平常心でいられるわけがなかった。



