とはいえ、久しぶりのプライベートな時間が嬉しくないわけがない。
彼女と最後に会えた日から一週間、ひと息つく間もなく仕事に追われ、電話すらも出来なくて苛々が募っていた。
店の前に配置している見張りから、無事な彼女の様子を聞いていたから、不安はそこまでなかったものの。
たった一週間でも声を聞けないのが、会えないのが辛すぎて。
狂おしい思いに耐えられなくて、千田に当たり散らしていた。見張りの奴が戻ってきたら、美しい彼女の記憶を消そうと、そいつの頭に重石を落とそうとしたこともあった。泣き叫びながら逃げられたけど。
……レイちゃん不足で苛々する。
四六時中、彼女のことを想っていたんだ。
だから、やっと彼女の声が聞ける、もしかしたら会えるかもしれないと、
さっきの不可解な若頭なんて一瞬で消えて、さっそく浮かれた気持ちのまま電話をした。
「………。」
鳴り続けるコール音に、どんどん眉間に皺が寄るのが分かる。
もしかして、また何かあったのか。
そう、不安になる前に、直ぐに仕事用の携帯が鳴り響いて舌打ちを漏らしながら画面も見ずに雑にでた。



