「…っへ、え!?な、なにあの美女!え!?ぇえ!?」
我に返った千田は信じられないというように顔を赤らめ状況についていけていない。
「ははは〜いやぁ失礼したね。あの子がもう一人の従業員の子だよ。…さぁ、もうそろそろお開きにしましょうか。また明日、直接お届けに伺いますので」
ロバートさんは苦笑いをしながら、最初の丁寧さは何処へやら、半ば強制的に俺達を席から立たせるとそのまま出口まで足早に誘導する。
「…あーと、…明日は頼みます…」
一瞬の幻想のような出来事に思うように頭が働かないなか、なんとかロバートさんに頭を下げた。



