エンゼルランプ





その透き通った綺麗すぎるヘーゼル色の瞳は、どこか儚げな雰囲気の彼女をより神秘的に魅せた。


突然の、あまりの衝撃で動けないでいると、





「レ、レイちゃん!どうしたんだい!?…ああ、私がリストを渡し忘れていたんだね。すまん、すまん。さぁさぁ、裏に戻って続きを頼むよ?」




「…失礼致しました!」



今のは幻覚だったのかと、それほど一瞬の出来事で唖然とした。

千田も口をあんぐりと開け、目を見開いて固まっている。



ロバートさんは慌てて彼女にそう声をかけると、彼女はペコっと素早くお辞儀をして、聞き取りやすい凛とした声を控えめに響かせながら一瞬で店裏に消えていってしまった。




彼女が見えなくなる前の一瞬、あの美しいヘーゼルの瞳と目が合ったような気がして、それだけでもう、身体中の血の巡りが早まり、変な焦りを感じたほどだった。