「……私、大切にしたいと思える人に出会ったんです。ロバートさんも、もちろん大切なんですけど、その、なんていうか…」
「レイちゃん、ちゃんと分かってるから。大丈夫、レイちゃんの気持ちをそのまま聞かせておくれ?」
変な緊張でしどろもどろになってしまっても、ロバートさんは朗らかに微笑んで優しく促してくれる。
そんなロバートさんに安心して、生まれて初めて自分の意思を誰かに伝えた。
「私、変わりたいんです。その方と出会って、いろんな人と関わるようになって、沢山話を聞いて……」
ただ色のない毎日を淡々と過ごして、自分が存在してるのかどうかも分からない日々を送っていたのに。
ルカさんと出会って、
ルカさんの周りにいる人たちと話して、
本当にいろんな感情が芽生えた。
そして、生まれて初めて" 欲 "ができた。



