彼への想いに胸が詰まって黙っていることしかできないでいると、あやめさんはぽつぽつと言葉を続ける。
「それでもね、いつも引け目を感じているように雅人ばっかりで自分を隠していたルカが、やっと自分を曝け出したの。あんなルカ、初めて見て本当に嬉しかったわ」
あやめさんが嬉しそうに放った言葉に自然と首を傾げた。
あんなルカとは、どんなルカさんのことだろう?
「あのロバートさんと私に決意表明をしたときなんて!我が息子ながら、もう最高に良い顔してたわ!ビデオに撮っておけば良かったわね!」
本当に急に、
今までのしんみりした雰囲気は嘘だったかのように興奮しだしたあやめさんを、つい凝視してしまった。
…どういうことだろう
ロバートさん…?決意表明…?
こんな時に、ころころと変わる愛子さんを思い出して、ちょっとだけ似てるな…と心の中で苦笑いを零した。



