そんな独占欲に塗れた企みを抱いてることなんて知らない彼女は、
俺の我儘な言葉に何かを感じてくれたのか、伏し目がちに睫毛を震わせて一生懸命考えてくれているようだった。
そんな黙考している姿まで濃艶で、俺の気持ちに反応してくれていると思うとゾクゾクして、
こんなときでも欲情を催すんだから、もう少し我慢するなんて無謀なことは言わなきゃ良かったと後悔した。
じっと黙っている彼女を見つめながら、
今、彼女はどんな気持ちでいてくれてるんだろう。
なんて全然分からないことをぼんやり考えた。
「ルカさぁーん!ルカさぁーん!」
「…チッ」
思わず舌打ちが漏れてしまったのは仕方がない。
かなり貴重な時間。
それもやっと、起きている彼女と過ごせているのに。
遠くからの耳障りな声に心の中でぼやいていると、隣から小さく息を吐く音が聞こえた。
やっぱり、伝えるの早すぎたかな。
「ルカさーん?あれ?そこの日傘に隠れてる人〜!ルカさん知りませんか〜?おーい!」
本気で馬鹿なんじゃないかと思った。顔は隠れてるけど、流石に全身まで隠れてるわけじゃないんだから気づくだろ普通。



