エンゼルランプ





「あーもう、ほんと可愛い。デートしてもさ、ほら?これで誰にも見えない。ちゃんと隠せるでしょ?レイちゃんの表情、俺だけのものだよ」





そう、なぜか得意げに日傘を更に私の方に傾けて顔を覗き込んでくる彼の瞳はキラキラとしている。



なんだかもう、そんなルカさんが可愛くて。

ルカさんのほうが可愛いと思ってしまって。


初めて見た無邪気なルカさんに、胸がぎゅっと苦しくなる。





単純に可愛いって言ってもらえたこととか、

デートしてもらえるのかな、とか。


自惚れちゃだめなのに。

期待しちゃだめなのに。



覗き込んでくる綺麗な彼の顔と小花の刺繍しか見えないこの状況が、どうしようもないくらい愛おしくなってきて。


もう、泣きたいんだか笑いたいんだか自分が訳がわからないまま。


また、ぽろっと感情が溢れて、




「ふふっ、本当、ルカさんの顔しか見えないです」






顔が緩んで、つい笑みが溢れたら、

彼は急に目を見開いて固まってしまった。