……カチャンッ…
絶妙な間、そんなに大きな音ではなかったけれど、静かな広い空間には十二分な程に響く何かが落ちる音。
「っ、」
「へっ!?」
「レっ…レイちゃん!?」
その場にいた3人は、反射的に音がした方に一斉に顔を向ける。
…そこにはさっきまではいなかった1人の女の子が、此方に視線を向けて呆然と立っていた。
俺は突如現れたその人物を視界に捉えた瞬間、
不覚にもこれまでに経験したことがないほど胸がドクンと大きく弾み、雷に撃たれたような、身体中に電撃が走ったような、自分でもどうすることもできないような感覚に陥った。



