「2人で何話してたんだ?」
「えー私の声聞こえてたんじゃないの?うるさいって」
「内容までは聞こえなかった。愛子の声だけ響いてた」
あまり、ふたりの会話を聞かないようにとポーチュラカに集中しようと思うのに、
「ふふ〜〜ん!コ・イ・バ・ナ・よ?」
愛子さんの楽しそうな声に、ついまた手が止まってしまった。
「(……コイバナ?)」
小説だったか…どこかで読んだことのある単語にぐるぐると頭の中で検索をかけた。
コイバナって、…恋、バナ?…恋話?恋愛話?
友達なんていないどころか、ロバートさん以外とろくな会話なんてしてこなかったんだから、聞きなれない単語を理解するのに時間がかかった。



