「レイはルカの気持ち知りたくないの?私は好きな人の考えてることは知りたい。雅人さんが何を思って、何を考えているのか知りたくなる。私のことをどう思ってるのかいつも気になる。レイは気にならないの?」
真っ直ぐな黒い瞳が私を覗き込む。
その言葉に耳を塞ぎたくなるくらい、苦しくなった。
いつも直球で、甘く、優しく、私を翻弄する彼。
私のことをどう思っているんだろうなんてことまでは、考えられなかった。これ以上は考えたくなかった。
ただ、自惚れてしまいそうになる自分を何度も叱責して早く逃げなきゃとしか思えない。
人生で与えてもらったことも、抱いたこともない【愛情】という感情が自分に芽生えて、逃げることしかできなかった。
愛子さんの語りかけるような問いかけにただ黙っていることしかできないでいると、
彼女は勢い良く立ち上がって、私を見据えながら早口で捲し立ててきた。
「…もうほんと、こっちまでむず痒くなってくるわよ!あー痒い痒い!!あんまり余計なことしたくなかったけど…いい!?アンタ1週間後予定空けときなさいよ?絶対に!分かった!?」



