エンゼルランプ




その後も、数日間ずっと付き添ってくれて甘えさせてもらって、彼の糖分たっぷりの介抱にもう酸欠でそろそろ倒れるかと思ったけれど、

その甘い時間はあっという間に落ち着いた。


ルカさんはさすがにお仕事を休みすぎたのか、その後1週間ずっと忙しくなりあまり顔を合わすことはなくなった。


それでも、仕事終わりの早朝や深夜、私の寝室に様子を見にきてくれていることを知っている。



『レイちゃん…』




私の名前を、なにかを堪えてるように漏らす彼の切ない声に心臓が鷲掴みされたように痛くなって、必死に寝たふりをしてしまう私はとことん臆病者だった。