びしょ濡れにしてしまった包帯を丁寧に解いて、また新しく綺麗に巻き直してくれるルカさんはもう怒っても、悲しんでもなくて。
それよりもなんだか前よりも、もっともっと甘くなって、上機嫌で処置してくれているけれど。
「っ!」
「ほら、動かないで?」
さっきから指先が項部や鎖骨、多感なところに優しく触れてきて身体が思わずびくついてしまう。
その指先はなんだか態とだと思ってしまうくらい的を得た場所ばかりをふわっと撫でてきて。
私が無意識に反応してしまうたびに、後ろからクスクスと楽しそうな声が漏れてきて絶対気のせいなんかじゃないと思ってしまった。
「あの、ルカさん、やっぱり自分でできます…」
「んー?もうちょっとだから、ね?」



