「だから、私はどうしたらいいのか…、どうしたらルカさんを困らせないで、そんな悲しそうな顔をさせないですむのか教えてくださいっ」 「…レイちゃん、」 気付けばもう、微かに震える彼女を抱き締めていた。 狡い、狡い、狡すぎる。 こんなの、 「(……好きすぎて、頭ぶっ壊れる。」 「もう、ほんとに…、はあ…」 腕の中から見えるちいさな耳輪は真っ赤に染まっていて、どこまでも俺を夢中にさせる彼女に熱い溜め息が漏れた。