エンゼルランプ




濡れた包帯のせいで浴衣までも水気が浸透しているけれど、特に気にしなかった。


髪の毛も、ドライヤーが置いてあるのが目に入ったけど勝手に借りるのはなんだか気が引けて。タオルでよく拭いて、それでも若干濡れたまま、それも特に気にせず。


クリアになった頭の中、特に何も考えずに脱衣室の扉をそっと開けた。




「ねぇ、何してるの?」



「っ、」



突然、何も考えていなかった頭は違う意味で真っ白になった。



「ねぇ、ほんと、何してるの?」



腕を組んで扉の前の柱に寄りかかっていたルカさんは、鋭い視線を私に向けてきていて。



涼しげなブラウンの瞳が、あまりにも鋭く私に突き刺さるから、息が止まって動けなくなった。