「え…」
彼女は忽ち黒い瞳を更にまん丸くさせて、固まってしまう。それでも、言の葉を紡ぐ。
「…それと、"わがままな美人"という意味もあって。愛子さんは、そのままでいいと思います」
失礼かなと、一瞬思ったけれど。
…でも、デンファレの花言葉のように、愛子さんには"わがままな美人"でいてほしいと、
ただ、そう思った。
「…なに、それ…美人は分かるけど…、わがままって…なによっ……」
そう、言葉を詰まらせながらもぶっきら棒に言い放った愛子さんは、言葉とは裏腹に綺麗な涙をぽろぽろと流して。
そして、とても嬉しそうに華やかに微笑んだ。
その姿に、やっぱりふたりはお似合いだとそう思った。



