エンゼルランプ




そんな彼女から、また視線をデンファレに移した。


同性の、同じ歳くらいの女の子とこんなに話すのなんて人生で初めてかもしれない…殆ど話してるのは愛子さんだけど…


そんな事をぼーっと考えていると、愛子さんは切なそうな声色になる。



「政略結婚だとか言われているけれど、私はずっと雅人さんのことを愛してたのよ。小さい頃から彼だけを見てきたんだから。だから婚約が決まって凄く嬉しかったのに。周りはみんな私なんか雅人さんに釣り合わないって笑うの」



そう自嘲的に言った愛子さんに、正直驚いた。

こんなにも自信たっぷりに誰かを"愛してる"なんて言えることが羨ましくもあり、凄く素敵だと、柄にもなくそう思ってしまう。




「…それなのに雅人さんは、何を考えてるのか良く分からなくて。だからつい、色々ムキになって。雅人さんの気を引きたくてアンタにも言いがかりつけちゃうし、ルカにも酷い事言っちゃうし、今回のようにいろんな人に迷惑かけちゃうし。もう自分がよく分からないのよっ…」