「ぁぁあ、や、あの!大丈夫っすよ!傷が完治するまでこちらが責任をもって看させていただきやすっ!店主からも了承済みです!こっちの事情で病院連れていけないのが申し訳ないっすけど…専属の医師もいるんで御安心を!」
何を勘違いしたのか、千田さんは顔から火が出るんじゃないかというくらい紅潮させて、勢い良く喋り倒してきた。
…とにかく、ここで暫くお世話にならなきゃいけないのかな。
余りにも勢い良すぎて、若干後退りながらも思考を巡らせた。
仕事もあるし、お客様の家にお世話になるわけにはいかない。
傷なんて大したことないし、病院なんて行かなくても…
「…私なら大丈夫です。他言もしません」
「えっ、あ、あの…え、っと」
千田さんにしっかり伝えたはずなのに、狼狽えられて次の言葉を発してくれない。
事情があって外部には今回のことを漏らしてはいけないみたいだけれど、そんなの言う相手もいないから問題はない。



