「(……ほんと、綺麗)」
それは、ロバートさんとの思い出の花だった。
デンファレはお見舞いの花でも人気だけど、ハワイの伝統的な花飾り“レイ”の材料としても有名で。
よくロバートさんが、レイを作って私の首にぶら下げてくれたことを思い出した。
『レイちゃんにレイをプレゼント〜〜ふふん〜』
そんなダジャレを言いながら、日差しが苦手で、夏を楽しめない私を沢山楽しませてくれて。
嫌いだった自分の名前が、少し好きになれたんだっけ。
アロハシャツを着ながら愉快そうにウクレレを弾いてくれたり、そんなロバートさんを見ていていつも元気が出た。
いろんな思い出が蘇ってきて、デンファレの花束からロバートさんの想いが伝わってくる。
花束を見つめて思わず口元を緩めていたけれど、つい忘れてしまっていた呆然としている千田さんにお礼を伝えた。



