エンゼルランプ





途端に口元を手で隠して、勢い良く距離を取る彼。


「…レイちゃん、彼氏とかは?」


「…いたことないです」


「…ひとりも?」


「…はい」


さっきの雰囲気とは違って何故か戸惑いを隠せないかのような彼に、こちらも戸惑う。


ルカさんは、きっと経験豊富なんだろうな。


きっとこのキスも特に意味なんてなくて、ただ薬を飲ませるためのいつもの奔放なルカさんの行動なのかもしれない。

そう思うとひとりだけ意識してしまっている私が、なんだか恥ずかしくて気分が沈んできた。


そう複雑な気持ちになっているとルカさんがそっと呟いた。


「……堪んない。レイちゃんの初めてが俺とか…もう本当嬉しすぎて、堪んないどうしよう」