とりあえずもう一度状況を確認しようと、地面に落としていた視線をあげた。
その瞬間、目の前の光景に息が止まる。
派手な出で立ちのひとり、金髪の女性の震える手には鋭く光るナイフが握られていた。
正気を失っているかのような虚ろな目は、藤堂さんに向けられていて、微かに笑みを浮かべているその不気味な姿に鳥肌が立つ。
なんでこうなった…冷や汗をかきながらそう思ったのも束の間、
ナイフを持った女性は狂ったように叫び出した。
「あんたさえ!あんたさえいなかったらっ!!雅人様は私のモノだったのにぃい!!」
「っちょ、マキ!やりすぎっ!!」
「きゃぁあっっ!!」
「…っ!」



