「やっぱりレイちゃんは知らなかったんだね。んー側近っていうのは、簡単にいうと樋口雅人をお護りする役目かな?樋口組若頭は絶対的な存在で、だからこそ危険なことも沢山あるんだよ?」
そう分かりやすく教えてくれて、やっと藤堂愛子さんの言っていた意味が分かった。
藤堂愛子さんにとって大切な樋口さん。
その大切な人をちゃんと護衛してほしいという思いが溢れたのかな…
そう思い直していると、どこか行き場を失ったようなそんな声でルカさんが呟いた。
「俺は組のために樋口雅人の右腕となって動く。それが例え、生死を賭けた状況でもね。」
思わず息を呑んだ。
いつも悠然とした涼しげなブラウンの瞳は色を失ったように光が消えていて、本当のルカさんを見つけた気がした。



