じんわりと胸に広がる温かさに戸惑う。
自意識過剰とはいえないほど、こんなにも優しく大切そうに包まれる温もりなんて生まれて初めてで、こんな温かさを知らなくて。
この胸を締め付けられる気持ちは何だろうと喉の奥がキュッとつっかえるような感じがした。
「レイちゃん、俺が若頭の側近だって知ってた?」
そっと離れる身体。それがなんだか寂しいと思ってしまって余計に自分に混乱した。
ルカさんは私の顔を覗き込みながら柔らかく心地良いトーンで問い掛けてくれる。
…やっぱりこっちの雰囲気が良いな。
そうぼんやりと思いながら、ルカさんに答えた。
「…いえ。その、側近とは?」
素直に疑問を口にするとクスッと綺麗な笑みをこぼしながらルカさんは教えてくれた。



