「あのっ…ルカさん?」
ルカさんの白い高級車の前に到着したのに、繋がれた手は離されないまま。どうしたのだろうとそっと声をかけた。
すると、更に強くギュッと握られる。
驚きながらもルカさんの顔を見つめれば、眉を下げ申し訳なさそうに、心配そうにブラウンの瞳をゆらゆらと揺らしていた。
「レイちゃん、本当ごめん。嫌な思いさせちゃったね…」
先程の冷たい雰囲気は消え去り、しゅんっと効果音がつきそうなぐらい落ち込んでいた。
私自身に言われたことなんて、もうなんて言われたか忘れたくらいどうだっていいことだった。
ルカさんを悪く言われるのが嫌だっただけだ。
「いえ、全然。私の方こそ、無礼な言葉を大変失礼しました…」
ただ、あの場で謝罪はしたくなかったけど、ルカさんにとっては余計なお節介をしてしまったかもしれない。
そう思い始めるとどんどん心配になってきて、視線を地面に落とした。



