ひとり疑問に思っているとルカさんがそっと私の右手を握ってきた。
突然のことに思わず繋がれた手を凝視し、鼓動が早まるのを感じる。
前も屋敷の中で引っ張られたときに繋がれたのに、その時とは比べ物にならないくらい意識してしまう。
急な行動をとったルカさんの顔をそっと盗み見た。
「レイちゃん、行こう…あ、そうそう。さっき浮ついたって言ったよね?俺は本気だけど。とっくに覚悟なんてできてるから。俺を誰だと思ってるの?若も大事な子も守るなんて当たり前だから」
そう言ったルカさんの顔は凄く真剣で、瞳には揺るぎない信念を宿しているような、真っ直ぐでとても綺麗だった。
そのまま優しく導くように引っ張られたので、慌てて二人にぺこりと頭を下げてその場を後にした。



