急にどうしたんだろう…
私の顔に何か付いているのかと一瞬思ったけれど、すぐにそうじゃないんだと勝手に過信してしまうほどの甘く妖艶な眼差し。
このままじゃ上手く呼吸すらできないと困惑しながら、戸惑いがちにそっと問い掛けた。
「…ルカさん?どうかされましたか?」
そんな私に対して、今日の彼は本当に直球で。
甘くゆったりと、さも当たり前かのように口にした。
「んー?ただ可愛いなーって思って」
「っ、」
彼の言葉を理解するよりも前に、瞬時に顔を両手で覆った。
もう限界だ。顔から火が出そうなほど熱い。経験値が皆無の私にとって、こんなのハードル高すぎるっ…
頬杖をつきながら妙に色っぽく囁いてきた彼の声が、耳に余韻を残してへばりつく。
ルカさんは、きっと何の気なしに言ったのだろうけど、私にとっては動揺せざるを得ないことで。
真っ赤に染まっているであろう顔を見られたくなくて、必死に顔を隠した。



