「…えっ…、」
「お疲れ様」
音のした方に反射的に顔を上げると、何日かぶりのルカさんが綺麗に微笑んで立っていた。
なんでルカさんが…と思ったのと同時に、ひとりで花に向かって微笑を浮かべていたなんて物凄く恥ずかしいところを見られてしまったと慌てて立ち上がった。
「あ、今日はもう閉店してしまって…」
羞恥に駆られながらも、この場をやり過ごそうと急いで言葉を紡ぐ。
お花が必要になったのだろうか。
落ち着いて考え出すと、わざわざ来てくれたルカさんに申し訳なくなる。
今日はたまたま店を早く閉めてしまったから…
「今日はレイちゃんに会いに来たんだよ」
徐にそう言って、ブラウンの瞳を真っ直ぐに向けてきたルカさんに驚き固まった。
まさか自分に会いに来たなんて思いもしない。
突然のことでどう反応していいか分からず硬直することしかできない私をよそに、ルカさんは更に私を戸惑わせる。



