「"恋の訪れ"…ともう1つ、"ラブレター"よ?」
そう言ってあやめさんは意地悪そうに笑った。
既に俺の強欲な心に気づいてるようなあやめさんは、初めから俺が彼女に堕ちることが分かっていたのか。だからわざわざ店に行かせたのか。
そんなの分からないけど、もう偶然でも必然でもなんだっていい。
彼女にとってその花は、ただ注文されたからであって勿論そんな趣旨なんてないことは分かりきっている。
でも、たまたま彼女が届けてくれた花がそんな花言葉だったことが、
なんかロマンチックだとか、運命かもとか。
そんな都合のいい乙女チックで気持ち悪い発想が浮かんできて。
もう本気で俺は、頭が可笑しくなったのかもしれない。



