ゆらりと立ち上がると、あやめさんに背を向ける。
うかうかしていられない。
もしかしたらもう、他に男がいるかもしれない。
いつからこんなに女々しくなったのか。
絶望的な妄想に陥り、焦燥感に駆られる。
あんなに魅惑的な彼女だ。
ゆっくり知っていきたい、だなんて悠長なこと言ってられない。
彼女をモノにするために、早く動かなければ。
俺の頭の中は、ただそれだけしかなかった。
早足でその場を去ろうとしたとき、あやめさんが楽しそうに問い掛ける。
「ルカ、あの青い花の花言葉知ってる?」
あの青い花…彼女が大事そうに届けてくれた花のこと?
「いえ…?」



