エンゼルランプ




「そういえばあやめさん、初めてあの花屋に行ったのは彼女に連れられてだったそうですね?どういうことですか?」



随分と彼女のことを気に入っているようだ。自分が知らない彼女を知っているようで、不快な気持ちになる。



自分が思っていた以上に冷たい声が出て、これが嫉妬心なんだと分かった。そんな心まで生まれたのかと今までの自分からは考えられないことに内心驚く。
ましてあやめさんにまで嫉妬しているなんて、もう重症だ。




「私にそんな態度とるの、雅人とルカくらいよ。まったく…」




大きく溜息を吐きながら、更に呆れられた。確かに組の奴らは影であやめさんのことを鬼だ鬼だと騒いでいたからね。怒ると俺でも怖いけど。





「ただ、道案内してもらっただけよ〜。ほら、秀吉のお見舞いに行ったとき。凄く綺麗な花束を持っていたからつい、どこの花屋のものか聞いちゃってね?そしたら、花屋で働いてるって!もう、声をかけたら絶世の美女だし、花屋だし、雅紀と吃驚したわよ!!」