「え…と、チケットですか。片岡さんは行かれないんですか?」
「二枚貰ったんです。アートに興味がある人が周りにいなくて」
抜け抜けと口にする、広告代理店に勤める知り合いなら掃いて捨てるほどいるが、チケットを貰った話はもちろん嘘だ。
手に入れる方法はいくらでもあるし、そこは瞳子の返事を聞いてから考えればいい。
「そんなに絵に詳しいわけじゃないんですけど…」
こちらの意図をはかりかね、取引先の相手という関係性もあって、困惑している様子だ。
「僕もですよ。たまたまチケット貰ったので、ムダにするのももったいないかなと思って」
直弥の言葉をどこまで信用したかは不明だが、瞳子は最終的には誘いを承諾したのだ。
そして彼女のプライベートの連絡先を入手した。これは大きな前進だ。
「二枚貰ったんです。アートに興味がある人が周りにいなくて」
抜け抜けと口にする、広告代理店に勤める知り合いなら掃いて捨てるほどいるが、チケットを貰った話はもちろん嘘だ。
手に入れる方法はいくらでもあるし、そこは瞳子の返事を聞いてから考えればいい。
「そんなに絵に詳しいわけじゃないんですけど…」
こちらの意図をはかりかね、取引先の相手という関係性もあって、困惑している様子だ。
「僕もですよ。たまたまチケット貰ったので、ムダにするのももったいないかなと思って」
直弥の言葉をどこまで信用したかは不明だが、瞳子は最終的には誘いを承諾したのだ。
そして彼女のプライベートの連絡先を入手した。これは大きな前進だ。



![he said , she said[1話のみ]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1740766-thumb.jpg?t=20250404023546)