イーニシュフェルト魔導学院の校舎は広い。
イレースの言った通り、まだ校舎内に暗殺者が潜んでいるかもしれない。
僕はその気配を辿り、校舎内を走り回った。
最早、隠れてなどいられない。
すると。
「…!」
「っ!」
廊下の曲がり角で、突然誰かと遭遇した。
僕は咄嗟に刀を構えた。
しかし。
「大丈夫、聖魔騎士団の者です」
「…!」
聖魔騎士団の…。魔導師か。
そういえば、『アメノミコト』の黒子の衣装も着ていない。
ということは、味方だ。
あまりにも気配が薄くて、遭遇するまで察知出来なかった。
この人は、何の魔法を…。
「エリュティア・アトリーと言います。あなたが令月さんですね」
「うん」
「あなたは学院長室に隠れていると聞いてたんですが…」
あー…。
それは…えっと。
「じっとしていられなくて…。加勢出来ればと…」
「あぁ…成程…」
「…なんか、済みません」
大人しくしてなくて。
動きたくなるの、性分なんです。
「加勢したいのなら…協力してもらえませんか?」
協力?
「何の?」
「実は僕、探知魔法が得意で…」
え?探知魔法?
この場で、今一番重要なポジションでは?
「二階右棟、三階第二魔導科学室、三階左棟講義室に、それぞれ僅かながら殺気を感じます。恐らく、そこから侵入されたかと」
「…」
こ…この人。
暗殺専門組織『アメノミコト』の暗殺者の気配を、察知出来るのか?
暗殺者は、自身の気配や、ましてや殺気など、絶対にターゲットに感知されないよう、厳しく鍛練されている。
その暗殺者の気配を、広い校舎内で正確に辿るとは。
どれだけ探知魔法を極めれば、そんな芸当が。
いや、感心してる場合じゃない。
敵の場所を教えてもらえるなら、それだけで充分だ。
「ありがとう。すぐ加勢に行く」
「気をつけて」
「そっちもね」
何処から行くか、僅かに迷ったが。
迷ってる暇があるなら、まず足を動かせ。
最初に言われた、二階右棟からだ。
イレースの言った通り、まだ校舎内に暗殺者が潜んでいるかもしれない。
僕はその気配を辿り、校舎内を走り回った。
最早、隠れてなどいられない。
すると。
「…!」
「っ!」
廊下の曲がり角で、突然誰かと遭遇した。
僕は咄嗟に刀を構えた。
しかし。
「大丈夫、聖魔騎士団の者です」
「…!」
聖魔騎士団の…。魔導師か。
そういえば、『アメノミコト』の黒子の衣装も着ていない。
ということは、味方だ。
あまりにも気配が薄くて、遭遇するまで察知出来なかった。
この人は、何の魔法を…。
「エリュティア・アトリーと言います。あなたが令月さんですね」
「うん」
「あなたは学院長室に隠れていると聞いてたんですが…」
あー…。
それは…えっと。
「じっとしていられなくて…。加勢出来ればと…」
「あぁ…成程…」
「…なんか、済みません」
大人しくしてなくて。
動きたくなるの、性分なんです。
「加勢したいのなら…協力してもらえませんか?」
協力?
「何の?」
「実は僕、探知魔法が得意で…」
え?探知魔法?
この場で、今一番重要なポジションでは?
「二階右棟、三階第二魔導科学室、三階左棟講義室に、それぞれ僅かながら殺気を感じます。恐らく、そこから侵入されたかと」
「…」
こ…この人。
暗殺専門組織『アメノミコト』の暗殺者の気配を、察知出来るのか?
暗殺者は、自身の気配や、ましてや殺気など、絶対にターゲットに感知されないよう、厳しく鍛練されている。
その暗殺者の気配を、広い校舎内で正確に辿るとは。
どれだけ探知魔法を極めれば、そんな芸当が。
いや、感心してる場合じゃない。
敵の場所を教えてもらえるなら、それだけで充分だ。
「ありがとう。すぐ加勢に行く」
「気をつけて」
「そっちもね」
何処から行くか、僅かに迷ったが。
迷ってる暇があるなら、まず足を動かせ。
最初に言われた、二階右棟からだ。


