良いなぁ。
俺も出来ることなら、このおっさん無視して、生徒の二学期の成績表作りたいよ。
でも、両足がっちり掴まれて、泣いてすがってくるんだから、逃げようもない。
誰でも良い。
誰か助けて。
と、思っていると。
「…呼んだ?」
「うわっ」
背後から、誰かの声がしたと思ったら。
振り返ると、そこには令月がいた。
気配のない奴だな、お前は。
そう、令月。
他の生徒は、各々実家に帰ったが。
帰るべき家を持たない令月だけは、冬休みでも学生寮に閉じ籠っているのである。
「ほらシルナ、お前の大好きな生徒がいるぞ」
「え!本当に!?」
がばっ、と起き上がるシルナ。
餌の匂いを嗅ぎ付けた犬のようである。
「うわぁぁ令月君だぁぁ。君だけでもいてくれて嬉しいよぅ」
「それは良かったね」
すりすりしているシルナ。
良かったなシルナ。令月がいて。
すると、そこに。
「令月君。皆で大晦日パーティーしよ。皆で大晦日パーティーしようよぅ」
大晦日って、パーティーするっけ?
精々年越し蕎麦食って終わりだろ。
イレースなんか、年末だろうが関係なしとばかりに。
むしろ普段の授業がなくなって、事務仕事に精を出せるとか言って、てきぱき仕事してるぞ。
「よし!忘年会しよう!令月君も一緒に忘年会しようよ!」
「僕、まだ今年を忘れたくないんだけどな」
「やろうよぉぉ。人数は多ければ多いほど良い。私の分身も呼んでくるから!」
自分の分身を頭数に入れるな。
むしろ惨めなのでは?
…と、思っていたそのとき。
「帰ってきちゃうんですよねぇ、僕が」
「あ!ナジュ君!」
懐かしい顔が、イーニシュフェルト魔導学院に帰ってきた。
俺も出来ることなら、このおっさん無視して、生徒の二学期の成績表作りたいよ。
でも、両足がっちり掴まれて、泣いてすがってくるんだから、逃げようもない。
誰でも良い。
誰か助けて。
と、思っていると。
「…呼んだ?」
「うわっ」
背後から、誰かの声がしたと思ったら。
振り返ると、そこには令月がいた。
気配のない奴だな、お前は。
そう、令月。
他の生徒は、各々実家に帰ったが。
帰るべき家を持たない令月だけは、冬休みでも学生寮に閉じ籠っているのである。
「ほらシルナ、お前の大好きな生徒がいるぞ」
「え!本当に!?」
がばっ、と起き上がるシルナ。
餌の匂いを嗅ぎ付けた犬のようである。
「うわぁぁ令月君だぁぁ。君だけでもいてくれて嬉しいよぅ」
「それは良かったね」
すりすりしているシルナ。
良かったなシルナ。令月がいて。
すると、そこに。
「令月君。皆で大晦日パーティーしよ。皆で大晦日パーティーしようよぅ」
大晦日って、パーティーするっけ?
精々年越し蕎麦食って終わりだろ。
イレースなんか、年末だろうが関係なしとばかりに。
むしろ普段の授業がなくなって、事務仕事に精を出せるとか言って、てきぱき仕事してるぞ。
「よし!忘年会しよう!令月君も一緒に忘年会しようよ!」
「僕、まだ今年を忘れたくないんだけどな」
「やろうよぉぉ。人数は多ければ多いほど良い。私の分身も呼んでくるから!」
自分の分身を頭数に入れるな。
むしろ惨めなのでは?
…と、思っていたそのとき。
「帰ってきちゃうんですよねぇ、僕が」
「あ!ナジュ君!」
懐かしい顔が、イーニシュフェルト魔導学院に帰ってきた。

