…。
「…心を読めるお前なら、もう分かっているだろう」
「…えぇ、今分かりました」
あんたが、二つの隠し事をしていたことが分かりました。
今まで僕がいるときは、敢えて心を閉ざしていたな。
本ッ当に、こいつ、性根の悪い女。
そして、狡猾。
さすがさすが。
シルナ・エインリーと並ぶ狡猾さ。
もう僕、イーニシュフェルト出身の人、信じるのやめようかな。
「…見合わないですね」
…お互い利用し合おうってことで、手を組んだけどさ。
僕だけがお互い利用しているつもりであって。
この女は、その実僕だけを便利な小間使いとして、一方的に利用していたのだ。
僕の、この心眼を欺いて。
僕ばっかり働かされて、利用されて。
酷使されちゃってさ。
今更になって、そんなこと言われてさ。
『カタストロフィ』に与して、危険を犯して潜入任務についた。
それなのに、この女。
僕のことを、単なる働きアリとしか思ってなかった訳だ。
働きに見合わないよ。
「『それ』があなたにも出来るなら…僕は、わざわざシルナ・エインリーに接触する必要はなかったものを」
「騙された貴様が悪い」
「まぁそうなんですけど」
見抜けなかった、僕が悪い。
仕方ない。あのときはもう、死にたくて、死にたくて。
それ以外には、何も考えられなかった。
ちょっと冷静になれば、見抜けたかもしれなかったのに。
なんか僕、今、凄く滑稽じゃないか?
この女を利用するつもりで、手を組んだのに。
実は、利用されてたのは僕だけで。
しかも、せめてもの恩返しと贖罪の為にと。
こうして、元『カタストロフィ』のアジトだった異空間に、わざわざやって来たのに。
僕のやったことって、実は物凄く検討違いで。
検討違いと言えば、聞こえは良いが。
要するに、一言で言えば。
「…僕が馬鹿だったってことですね」
踊らされてた。この女に。
ヴァルシーナ・クルスに。
なぁ、シルナ・エインリーよ。
以前僕は、あなたに問うただろう。
どの面さげて、のうのうと生き延びているのかと。
あの言葉、今更ながら、撤回させてもらえないだろうか。
あなたのそれに比べたら。
僕の今の、この面は。
滑稽以外の、何物でもない。
ねぇ、あなたも、そう思うでしょう?
ヴァルシーナ・クルス。
かつてあの場所が、イーニシュフェルトの里、と呼ばれていた頃。
里の族長、その孫娘のあなたも。
「…『神殺しの魔法』を、使えるんですね」
その魔法を使えるのは、シルナ・エインリー一人ではなかったのだ。
「…心を読めるお前なら、もう分かっているだろう」
「…えぇ、今分かりました」
あんたが、二つの隠し事をしていたことが分かりました。
今まで僕がいるときは、敢えて心を閉ざしていたな。
本ッ当に、こいつ、性根の悪い女。
そして、狡猾。
さすがさすが。
シルナ・エインリーと並ぶ狡猾さ。
もう僕、イーニシュフェルト出身の人、信じるのやめようかな。
「…見合わないですね」
…お互い利用し合おうってことで、手を組んだけどさ。
僕だけがお互い利用しているつもりであって。
この女は、その実僕だけを便利な小間使いとして、一方的に利用していたのだ。
僕の、この心眼を欺いて。
僕ばっかり働かされて、利用されて。
酷使されちゃってさ。
今更になって、そんなこと言われてさ。
『カタストロフィ』に与して、危険を犯して潜入任務についた。
それなのに、この女。
僕のことを、単なる働きアリとしか思ってなかった訳だ。
働きに見合わないよ。
「『それ』があなたにも出来るなら…僕は、わざわざシルナ・エインリーに接触する必要はなかったものを」
「騙された貴様が悪い」
「まぁそうなんですけど」
見抜けなかった、僕が悪い。
仕方ない。あのときはもう、死にたくて、死にたくて。
それ以外には、何も考えられなかった。
ちょっと冷静になれば、見抜けたかもしれなかったのに。
なんか僕、今、凄く滑稽じゃないか?
この女を利用するつもりで、手を組んだのに。
実は、利用されてたのは僕だけで。
しかも、せめてもの恩返しと贖罪の為にと。
こうして、元『カタストロフィ』のアジトだった異空間に、わざわざやって来たのに。
僕のやったことって、実は物凄く検討違いで。
検討違いと言えば、聞こえは良いが。
要するに、一言で言えば。
「…僕が馬鹿だったってことですね」
踊らされてた。この女に。
ヴァルシーナ・クルスに。
なぁ、シルナ・エインリーよ。
以前僕は、あなたに問うただろう。
どの面さげて、のうのうと生き延びているのかと。
あの言葉、今更ながら、撤回させてもらえないだろうか。
あなたのそれに比べたら。
僕の今の、この面は。
滑稽以外の、何物でもない。
ねぇ、あなたも、そう思うでしょう?
ヴァルシーナ・クルス。
かつてあの場所が、イーニシュフェルトの里、と呼ばれていた頃。
里の族長、その孫娘のあなたも。
「…『神殺しの魔法』を、使えるんですね」
その魔法を使えるのは、シルナ・エインリー一人ではなかったのだ。

