「あ…?」
横を見ると、シルナもまた同じように、こちらを見ていた。
…お前、本物だよな?
「…しーちゃん」
「あ、二十音…?」
「いや、羽久だけど…」
でも、二十音がお前を、そう呼んでたから。
そうか。
二十音はシルナと、そんな風に出会ったんだな。
「あー…。なんか胸糞悪い夢見せられた気分…」
「同感だよ…。全く、この世にはろくでもない魔法があるもんだね」
「…お前が言うかよ…」
ろくでもない魔法を考案するのは、大抵お前だろ。
まぁ、こいつもシルナの足元くらいには及ぶようだな。
だって。
「幻覚魔法か…」
さっきまで、頭の中に流れてた映像。
あれは、こいつが魔法で見せた幻覚。
俺達に過去の幻覚を見せて、そのまま幻覚に取りこまれて、戻ってこれなくするつもりだったのだ。
「ば、馬鹿な…。何故戻って…」
実際、ちょっと危なかったよ。馬鹿。
あのまま一生ここで終わるんだ、って諦めてたら。
俺は、現実には戻ってこれなかっただろう。
シルナの方も、多分同じ。
すんでのところで思い出したのだ。
本当の自分が、何者であったかを。
「…君は強敵だったよ」
シルナは、冷たい眼差しでシルヴェスタを見つめた。
…あぁ、全く同感だ。
俺達に、あんなものを見せるなんて。
もう付き合ってやる気はない。
シルナが動いた瞬間、俺は時魔法でシルヴェスタの時間を止めた。
同時に、シルナは魔力の刃で、シルヴェスタの心臓を貫いた。
時魔法を解除すると、シルヴェスタは自分の心臓から血が噴き出す様を見て、目を見開き。
そして、一言も発することなく、絶命した。
…シルナにしては、残虐な殺し方をしたものだ。
見せられた幻覚が、余程堪えてるらしいな。
「…これで、『カタストロフィ』は残り一人だ」
リーダーの…ヴァルシーナだっけ。
あいつさえ倒せば、確かに『カタストロフィ』は終わるけど…。
でも、その前に。
「…シルナ」
「…羽久」
俺達には、勝利に対する喜びとはかけ離れたところにいた。
無理もない。
お互い、昔の傷を抉られたばかりなのだから。
横を見ると、シルナもまた同じように、こちらを見ていた。
…お前、本物だよな?
「…しーちゃん」
「あ、二十音…?」
「いや、羽久だけど…」
でも、二十音がお前を、そう呼んでたから。
そうか。
二十音はシルナと、そんな風に出会ったんだな。
「あー…。なんか胸糞悪い夢見せられた気分…」
「同感だよ…。全く、この世にはろくでもない魔法があるもんだね」
「…お前が言うかよ…」
ろくでもない魔法を考案するのは、大抵お前だろ。
まぁ、こいつもシルナの足元くらいには及ぶようだな。
だって。
「幻覚魔法か…」
さっきまで、頭の中に流れてた映像。
あれは、こいつが魔法で見せた幻覚。
俺達に過去の幻覚を見せて、そのまま幻覚に取りこまれて、戻ってこれなくするつもりだったのだ。
「ば、馬鹿な…。何故戻って…」
実際、ちょっと危なかったよ。馬鹿。
あのまま一生ここで終わるんだ、って諦めてたら。
俺は、現実には戻ってこれなかっただろう。
シルナの方も、多分同じ。
すんでのところで思い出したのだ。
本当の自分が、何者であったかを。
「…君は強敵だったよ」
シルナは、冷たい眼差しでシルヴェスタを見つめた。
…あぁ、全く同感だ。
俺達に、あんなものを見せるなんて。
もう付き合ってやる気はない。
シルナが動いた瞬間、俺は時魔法でシルヴェスタの時間を止めた。
同時に、シルナは魔力の刃で、シルヴェスタの心臓を貫いた。
時魔法を解除すると、シルヴェスタは自分の心臓から血が噴き出す様を見て、目を見開き。
そして、一言も発することなく、絶命した。
…シルナにしては、残虐な殺し方をしたものだ。
見せられた幻覚が、余程堪えてるらしいな。
「…これで、『カタストロフィ』は残り一人だ」
リーダーの…ヴァルシーナだっけ。
あいつさえ倒せば、確かに『カタストロフィ』は終わるけど…。
でも、その前に。
「…シルナ」
「…羽久」
俺達には、勝利に対する喜びとはかけ離れたところにいた。
無理もない。
お互い、昔の傷を抉られたばかりなのだから。


