気が狂った僕が、何を考えたか。
そう、逃げようと思いました。
腰抜けだと笑いますか?
でも、僕、もう本当に壊れてたので。
一緒に相談してくれる人もいなかったので。
死ぬこと以外に、逃げ道を見つけられなかったんです。
不死身の僕を、どうやって殺せば良いのか。
そんなのこっちが知りたいですよね。
そこで僕は、ありとあらゆる方法を考えました。
どうやったら死ねるのか。誰だったら、僕を殺せるのか。
こんな死にたがりの前に現れたのが、『カタストロフィ』でした。
『カタストロフィ』が何か、ですか?
良いですよ。答えてあげます。
僕は別に、彼らの仲間じゃありませんからね。
ただお互いに、利用し合っていただけで。
『カタストロフィ』は、あなたの大好きな二十音さんの中にいる、邪神を殺そうとしている魔導師一味です。
僕は、そこに勧誘されたんです。
僕個人としては、聖なる神なんて、邪神なんて、どうでも良かったんですけど。
でも、『カタストロフィ』のリーダー、ヴァルシーナが言いました。
「神の力を以てすれば、不死身のお前を殺せるだろう」って。
藁にもすがる思い、って奴ですよ。
首を吊ろうが心臓を抉り出そうが、死ねない身体ですからね。
もし『カタストロフィ』に荷担して、神様とやらが復活して、大戦争してくれれば。
僕は、その渦中に巻き込まれて、死ぬことが出来る。
そして、あなたのことも知りました。
神殺しの魔法、ってのを使えるそうですね。
神を殺せるなら、『冥界の女王』も殺せるんじゃないかと。
そう思ったから、僕は『カタストロフィ』に荷担しました。
えぇ、『禁忌の黒魔導書』の封印を解いたのも、その為です。
天音さんの村を襲ったのも。
イーニシュフェルト魔導学院に潜入したのも。
何もかも、あなたの敵になる為でした。
あなたの敵になれば、あなたはきっと、僕を殺してくれる。
死ねば、あの世に行けば、僕達はようやく再会出来る。
今度こそずっと一緒だね、って笑い合える。
髪を撫でてくれる。ナジュ君、って呼んでくれる。手を繋いでくれる。
彼女を抱き締めてあげられる。
そう願うのって、おかしいですか?
その為に流された命と、僕達がこれまでに流してきた涙と、どちらが重いですか?
僕には、もう分からないんです。
死んで楽になりたいんです。
ねぇ、学院長。
僕、もう辛くて、耐えられないんです。
限界なんです。
解放してもらえませんか。
この地獄から、助けてはくれませんか。
死んだら、僕が殺した人皆に、たくさんたくさん謝りますから。
だから、許してくれませんか。
誰でも良い。何でも良いから。
「…リリスに、会いに行かせてください」
そう、逃げようと思いました。
腰抜けだと笑いますか?
でも、僕、もう本当に壊れてたので。
一緒に相談してくれる人もいなかったので。
死ぬこと以外に、逃げ道を見つけられなかったんです。
不死身の僕を、どうやって殺せば良いのか。
そんなのこっちが知りたいですよね。
そこで僕は、ありとあらゆる方法を考えました。
どうやったら死ねるのか。誰だったら、僕を殺せるのか。
こんな死にたがりの前に現れたのが、『カタストロフィ』でした。
『カタストロフィ』が何か、ですか?
良いですよ。答えてあげます。
僕は別に、彼らの仲間じゃありませんからね。
ただお互いに、利用し合っていただけで。
『カタストロフィ』は、あなたの大好きな二十音さんの中にいる、邪神を殺そうとしている魔導師一味です。
僕は、そこに勧誘されたんです。
僕個人としては、聖なる神なんて、邪神なんて、どうでも良かったんですけど。
でも、『カタストロフィ』のリーダー、ヴァルシーナが言いました。
「神の力を以てすれば、不死身のお前を殺せるだろう」って。
藁にもすがる思い、って奴ですよ。
首を吊ろうが心臓を抉り出そうが、死ねない身体ですからね。
もし『カタストロフィ』に荷担して、神様とやらが復活して、大戦争してくれれば。
僕は、その渦中に巻き込まれて、死ぬことが出来る。
そして、あなたのことも知りました。
神殺しの魔法、ってのを使えるそうですね。
神を殺せるなら、『冥界の女王』も殺せるんじゃないかと。
そう思ったから、僕は『カタストロフィ』に荷担しました。
えぇ、『禁忌の黒魔導書』の封印を解いたのも、その為です。
天音さんの村を襲ったのも。
イーニシュフェルト魔導学院に潜入したのも。
何もかも、あなたの敵になる為でした。
あなたの敵になれば、あなたはきっと、僕を殺してくれる。
死ねば、あの世に行けば、僕達はようやく再会出来る。
今度こそずっと一緒だね、って笑い合える。
髪を撫でてくれる。ナジュ君、って呼んでくれる。手を繋いでくれる。
彼女を抱き締めてあげられる。
そう願うのって、おかしいですか?
その為に流された命と、僕達がこれまでに流してきた涙と、どちらが重いですか?
僕には、もう分からないんです。
死んで楽になりたいんです。
ねぇ、学院長。
僕、もう辛くて、耐えられないんです。
限界なんです。
解放してもらえませんか。
この地獄から、助けてはくれませんか。
死んだら、僕が殺した人皆に、たくさんたくさん謝りますから。
だから、許してくれませんか。
誰でも良い。何でも良いから。
「…リリスに、会いに行かせてください」


