偽りの世界



「でっでも」

麻奈は何かを言おうとする

「私は・・・
あんなに酷いことをした。
謝っても許されない
罪を犯した」

麻奈は泣きそうになりながらも

必死に伝えてくる

私は

そんな麻奈を見つめて

凄いと思った。


「麻奈はさ、やっぱ凄いよね」

「え」

「私なら・・・
そんなこと口に出来ないから。
私は弱いから。
この世界が嫌だったから。
でも・・・
麻奈は逃げずに戦った」


「何が・・・言いたいの」

「・・・私はね。
逃げたの、一度。
いや、何度も。
この世界から・・・目をそらした。
でも。麻奈は違うでしょ??」

「私だって・・・」

「私と戦った。
嫌いな人と・・・戦ったよね??」

「?!」


私は

笑みをうかべる