偽りの世界



「そう・・・だね」

私は1人

また深く目を閉じる。

「そうなんだろうね。
なら・・・
私が見ている世界を
誰も見てはくれないんだね」

「いや、そうじゃないだろ。」

「え???」

「お前が、自分の世界を人に見せようと
努力してれば
お前の世界を見てくれる奴も出てくる。
それに
お前の世界に共感してくれる
そんな奴も出てくる。
俺みたいに・・・な」

「・・・杉山」

私は思わず

瞑ったままの目から

涙が出てくるのを感じる。

それは

私が本当に

欲しかった言葉なのかもしれない。