偽りの世界



「嫌な事があるなら
窓のほうを見なさい。
そして
目を瞑って
もう1つの世界を見つけなさい。」


そう言った昔の母を

私は急に思い出した。

それから私は

毎日のように

窓を見続けた。

でも

窓から見える世界は

いつだって同じ

変わらない世界。

そして

ある日突然

母は豹変した

その時呟いた言葉は



「私じゃ・・・
私じゃ見えない・・・
いけないよ・・・
もう1つの世界にっっ」



今でも覚えている。