偽りの世界



「まあ・・・
親もいないしさっ
自分の家みたいにくつろいで」

「あ---うん。
ありがとね」

そんなことを急に言われても

私はきょろきょろと

辺りを見渡す

親が居ないと言うのは

仕事だから??

それとも―――???

私はそんなことを思い浮かべるも

すぐに違う事を考える。

もしかして

私がここにいることがバレたら

もっと学校は大変になるだろう

それだけは避けたかった

杉山にこれ以上迷惑を

かけたくはなかったから。

そんなこととはつゆしらず

楽しそうにキッチンに立つ杉山を見て

私は思わず笑ってしまった・・・